手を差し出す医師

治療に関わる薬

躁鬱病の症状について

躁鬱病の症状を治療するため、病院やクリニックでは薬物療法を行います。薬物療法では、抗精神薬と気分安定薬を投与することにより症状を改善させることができます。気分安定薬は、てんかん患者にも処方されるバルプロ酸や、統合失調症患者に投与されるアリピプラゾールと呼ばれる薬剤を利用します。脳の神経伝達を促進させ、脳内の状態を活性化させることにより、躁鬱病によって低下していた脳の状態を改善させることができるのです。これらの薬剤のほか、躁鬱病の治療には睡眠導入剤なども利用します。脳の機能を回復させるために、睡眠という行動は高い効果をもたらします。躁鬱病の人など、精神面での支障をきたす病状を抱える人は、度々不眠などの症状を引き起こします。特に躁鬱病ですと、躁状態になると眠らずに行動をしてしまうこともあるため、睡眠導入剤は必須のものとなるのです。きちんとした睡眠を取ることで、身体の恒常性を高め、ホルモンバランスを整えることができます。治療による効果も高まるため、躁鬱病によって睡眠障害が表れている人は、治療のために睡眠導入剤が用いられることがあるのです。

現在の治療法について

しかしながら、こうした薬剤の使用は依存性が高いため、医師の定めた用法用量をきちんと守りながら服用しなければなりません。薬を服用することによってすぐに効果を得たいとして、容量を守らず大量に薬を服用してしまうことがあるのです。医師の処方する薬は、身体に強い効果を与えるため、飲み過ぎれば身体に何らかの問題を発生させてしまう場合もあるのです。そのため、躁鬱病の治療においては薬物に頼り切りになるのではなく、同時にカウンセリングなどを行うことで治療を行うことも重要なのです。

躁鬱病は心の病気と言われます。鬱病が発生するメカニズムは、神経細胞の伝達が悪くなり、感情の起伏が起こりにくい状態になることです。原因は重いストレスや生活習慣が崩れることなどに起因します。躁病は鬱病の回復期や回復後に発生するもので、感情の起伏が通常より大きくなってしまうものです。 躁鬱病を患っている患者は、自分の感情を上手くコントロールできない状態にあります。ちょっとしたことで落ち込んだり、気分が高揚してしまうことがあるので、周りの方には奇異に見えてしまうことがあります。周りの方の望ましい対処法は、本人の考えをよく聞いてあげることと、無理をさせないことです。治療から回復直後にまた躁鬱病を罹患してしまうことが多くあります。

現在の躁鬱病の治療法は大きく2つの方法があります。薬物による治療と社会的療法です。薬物による治療は、一日に一度、神経活動を抑制する効果のある薬物を経口補給します。時間がかからず、普段の生活を送りながら治療を行うことができます。規則正しい生活を送ることが難しい患者には、定期的に摂取することができるか注意が必要です。 社会的療法は、躁鬱病の患者と面談し対話を続けることで通常の反応を取り戻すことを目的としています。躁鬱病の患者には、感情のコントロールができないため、起こった事柄に対し誤った感情を抱くことがあります。ケース毎にどのような感情を抱いたかを確認し、誤った感情を持った際は修正をしていきます。 躁鬱病は適切な治療を行えば完治する病気です。回復まで時間はかかりますが、ゆっくり治すことが肝心です。